US-SAIJO 古谷博史さん

逆境をビジネスチャンスに変える

インタビュー・文=堀行丈治(ぶるぼん企画室)、
写真=吉田依未(cache-cache coucou)

経営のゴールは、地域と社員のためにある

――会社を支えてくれる従業員に、いま思うことがありますか

僕が大切にしている言葉が「桜梅桃李」。似たような花が咲くけれども、決して同じではない。咲く時期も、実をつける時期も違うし、花も実もそれぞれ違う。だけど必ず実をつける。皆が僕と同じように営業ができるわけではありません。逆に僕は黙々と作業をする職人気質のようなことが苦手。それぞれの個性を生かす、生かしてあげることが大切だと考えてスタッフ教育をしています。

大学新卒で入社した社員が、もうすぐ10年になるんです。彼が納期通りにものづくりをしてくれるから、お客様の信頼が得られています。僕も安心してさらに営業活動をすることができる。リーマンショック後の就職ガイダンスで出会ったんです。あのときも就職難で、優秀な人材でも仕事がなかった。コロナ禍の今と同じ状況です。中小企業にとっては、いまの状況は優秀な人材を確保するチャンスだと思います。

――これからのUS-SAIJO

地域で長く商売を続けさせてもらおうと思うなら、どれだけ付加価値をつけて、それを認めてもらって、その対価をいただくか。それだけなんです。ただ売るだけでは無責任。付加価値としてのアフターサービスに力を入れて、地域とコミュニケーションがとれる仕事をしていきたいです。

US-SAIJOを、社員みんなが安定した生活が出来る状態にして、次の世代に渡したい。健全経営、無借金、安定利益、このまちになくてはならない存在。「社長ありがとう」と言ってもらえる状態で、次代へバトンタッチしていきます。それが経営のゴールです。

(2020年12月取材)


古谷 博史(ふるたに ひろし)

1968年8月27日生まれ。
広島県三原市出身。
三原工業高―久留米工業大を経て、作業用手袋製造販売のアトム(広島県竹原市)入社。
2005年に退社。
2006年に広島県東広島市でUS-SAIJO創業。
2010年に法人化。同社代表取締役。